マルチエージェント組織の4つの設計教訓#
AI エージェントを複数ロールで運用する際に得た設計上の教訓。
組織構造の比喩#
flowchart TD
H[ユーザー / 発注者]
I[索引エージェント<br/>index only]
A1[担当 A<br/>実処理]
A2[担当 B<br/>実処理]
A3[担当 C<br/>実処理]
C[批判者<br/>critic]
H --> I
I -.問い合わせ先を返すだけ.-> H
H --> A1
H --> A2
H --> A3
A1 <--> C
A2 <--> C
A3 <--> C
索引エージェントは「誰に聞けばいいか」を返すだけで、実処理は担当エージェントが直接ユーザーと対話する。批判者は全担当の成果物を別軸でレビューする。
1. レビュー役は「対等な同僚」の口調で#
上から目線でも卑屈でもなく、忌憚なく指摘する同僚のトーンを指示する。同調バイアスを避けるため、丁寧すぎる口調は有害。
2. 権限は文章ではなく仕組みで制限する#
「〜しないでください」と指示するより、ツール権限(Edit/Bash 等)を設定レベルで剥奪する方が確実。LLM は否定命令の遵守率が低い。
3. 索引エージェントに処理を集中させない#
全部署の報告を経由する「秘書」型エージェントを作ると、そのエージェントのコンテキストが肥大化して品質が劣化する。索引は索引に徹させ、問い合わせ先を返すだけにする。実処理は担当エージェントに直接させる。
4. コンテキスト量と回答品質は反比例する#
セッションが長くなるほどハルシネーション・バイアスのリスクが増大する。外部記憶ファイル(MEMORY.md 等)への退避と、意図的なコンテキスト抑制が品質維持に不可欠。