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エージェントの自律度レベルと昇格基準#

Concepts #autonomy #agent-design #concept updated 2026-04-13 3 min read

AI エージェントを運用する際、「どこまで自律的に動かしていいか」は設計の根本に関わる決定。エージェントの自律度レベルを段階として捉えると、判断がぶれない。

5 段階の自律度#

flowchart LR
    L1[L1<br/>提案のみ] --> L2[L2<br/>承認付き実行]
    L2 --> L3[L3<br/>実行+報告]
    L3 --> L4[L4<br/>例外時のみ承認]
    L4 --> L5[L5<br/>完全自律]

L1: 提案のみ

エージェントは提案を返すだけ。実行は全て人間が行う。

  • 例: 「このコードはこう直したほうが良いです」という提案
  • 適したタスク: 初期段階、信頼構築前

L2: 承認付き実行

エージェントが計画を提示し、人間が承認したら実行する。

  • 例: 「このファイルを編集します、よろしいですか?」
  • 適したタスク: 破壊的操作、コスト発生、外部送信

L3: 実行 + 事後報告

エージェントが判断して実行。結果を必ず報告する。問題があれば人間が介入。

  • 例: テスト実行、ログ収集、検索
  • 適したタスク: 非破壊的・低リスク・反復的

L4: 例外時のみ承認

通常は完全自律。例外的な判断が必要な場合のみ人間に問い合わせ

  • 例: 定型業務の自動化、定期チェック
  • 適したタスク: 長期運用で信頼を積んだ定型タスク

L5: 完全自律

人間の介入なしで動き続ける。停止条件と例外処理が明確であることが前提。

  • 例: バックグラウンド監視、定期レポート生成
  • 適したタスク: 完全に予測可能・失敗コストが低いタスク

どのレベルを選ぶかの判断軸#

flowchart TD
    Q[タスク定義] --> R{失敗時の<br/>コスト?}
    R -->|高| L1[L1-L2]
    R -->|中| S{再現性は?}
    R -->|低| M{頻度?}
    S -->|高| L3[L3]
    S -->|低| L1
    M -->|高| L4[L4-L5]
    M -->|低| L3
  • 失敗コストが高い(本番 DB 操作、外部送信、決済): L1-L2
  • 失敗コストが低い + 再現性が高い(情報収集、分析): L3
  • 頻度が高く定型化された: L4-L5

昇格の条件#

L1 → L2 → L3 → L4 のように段階的に信頼を上げる。一気に自律度を上げない。

昇格基準の例:

  • 3 セッション連続で採用率 70% 以上 → L1 から L2 に昇格
  • エラー率 5% 以下が 1 ヶ月継続 → L3 から L4 に昇格

降格の条件#

事故が起きたら必ず 1 段階以上降格させる。

  • 誤作動でデータを壊した → 即 L1 に戻す
  • 例外処理が抜けていた → 1 段階下げる

アンチパターン#

  • 最初から L5 にする: 信頼構築前の完全自律は事故のもと
  • レベルを明示しない: チーム内で認識が揃わない。コードコメントや README に明記する
  • 昇格基準がない: 感覚で上げると、根拠なく戻せない

まとめ#

自律度は一度決めて固定するものではなく、タスク単位で設定し、実績に応じて動かすもの。段階的に上げて、事故時は即降格。

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