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LLM 機能を本番リリースする前のチェックリスト#

Tech Notes #release #checklist #llm #production updated 2026-04-13 3 min read

LLM を組み込んだ機能を本番にリリースする前に、従来のアプリと違う観点でチェックする項目がある。見落とすと、本番で想定外の事故を起こす。

リリース前チェックの構造#

flowchart LR
    C[Before Release] --> E[評価]
    C --> S[セキュリティ]
    C --> O[運用]
    C --> X[ユーザー体験]

カテゴリ別チェックリスト#

評価

  • [ ] 評価セットで合格ラインを超えている(Patterns「評価セット設計の 6 つのアンチパターン」参照)
  • [ ] 成功例・失敗例・境界例を網羅している
  • [ ] 本番データのサンプルで動作確認した
  • [ ] 回帰テスト(前バージョンからの劣化)を確認した

セキュリティ

  • [ ] プロンプトインジェクション対策(Concepts「プロンプトインジェクション」参照)
  • [ ] 入力バリデーション・長さ制限
  • [ ] 出力フィルタ(機密情報・不適切表現)
  • [ ] API キーの管理と漏洩防止
  • [ ] ログにセンシティブ情報が残らない

運用

  • [ ] レート制限対応(Tech Notes「レート制限との付き合い方」参照)
  • [ ] エラーハンドリングとフォールバック
  • [ ] タイムアウト設定
  • [ ] ログ記録(Tech Notes「LLM アプリのログ設計」参照)
  • [ ] アラート設定
  • [ ] コスト監視ダッシュボード

ユーザー体験

  • [ ] AI 生成であることの明示
  • [ ] ストリーミング表示(長い出力の場合)
  • [ ] ローディング状態の見せ方
  • [ ] エラー時のメッセージ
  • [ ] 再試行 UI
  • [ ] フィードバック経路(誤情報を報告できる)

段階的リリース#

flowchart LR
    D[Dev] --> ST[Staging]
    ST --> C1[Canary 1%]
    C1 --> C2[Canary 10%]
    C2 --> C3[50%]
    C3 --> F[100%]

一気に 100% に向けず、段階的に比率を上げる。各段階でメトリクスを確認し、異常があればロールバック。

リリース後の 24-72 時間#

初期監視で見るべき指標

  • エラー率の推移
  • 平均レイテンシと P95
  • コスト / 時間(予算超過していないか)
  • ユーザーからの問い合わせ増加
  • ログに異常パターンがないか

気付きの受け皿を用意する

  • オンコール担当者を決める
  • 異常時の連絡経路を確認
  • ロールバック手順を手元に置く

アンチパターン#

1. 評価なしのリリース

「動いたからリリース」は事故のもと。必ず評価セットを回す。

2. フォールバックなしで依存

LLM API が落ちたら機能全停止、はユーザー体験を大きく毀損する。縮退運転の設計が必要。

3. コスト制限なし

月額予算を設定せずにリリースすると、想定外のコスト増で驚く。API 側とアプリ側の両方で制限を設ける。

4. 一気に全ユーザーへ

1% カナリアから始める習慣がないと、本番で事故が起きたときの影響が大きくなる。

チェックリスト(サマリ)#

  • [ ] 評価セットで合格
  • [ ] セキュリティ対策完了
  • [ ] ログとアラート設定済み
  • [ ] フォールバック実装済み
  • [ ] 段階的リリース計画あり
  • [ ] ロールバック手順確立
  • [ ] コスト監視ダッシュボード稼働
  • [ ] ユーザー向け UX が丁寧

まとめ#

LLM 機能のリリースは、通常のアプリ機能より評価・セキュリティ・運用の 3 点で追加工数が必要。チェックリストで抜け漏れを防ぎ、段階的に本番投入する。

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